コラム

特殊清掃、遺品整理、孤独死に関係する情報をご提供しています。

近年、少子高齢化社会、核家族化が進み、「孤独死」する方が年々増加しています。
孤独死してしまうと、どうしても死亡確認が遅くなってしまい、特殊清掃をしないと人が住める状態ではなくなってしまいます。

しかし、それも発見時の状況に大きく左右されるので、「必ずしも特殊清掃が必要ないのではないか?」と考える、不動産オーナーの方も多いのではないでしょうか?

この記事では、万が一あなたの所有するマンションやアパートで孤独死が起きてしまった場合に、特殊清掃が必要なのか?どのような手順で手続きを進めればよいのかをお伝えさせていただきます。

事故物件とは

事故物件とは、基本的に「人が死んだ物件全般」当てはまります。家の中で人が死亡してしまう理由は様々ですが、人が死んだ時点で事故物件という認識で問題ありません。

ただし、病気による死亡事故では、早期に発見されれば事故物件として扱われないこともあるそうです。

死因が何であっても、発見が遅れると室内の壁紙や床材が大きく損傷してしまうため、特殊清掃も必要となり事故物件となってしまいます。

特殊清掃業者に清掃を依頼しないといけない理由

事故物件を清掃する際は、特殊清掃業者に依頼する必要がありますが、その理由もお伝えしておきます。
物件内で孤独死のような死亡事故がおこると、ほとんどの場合発見が遅れ、遺体が腐敗してしまいます。人の体は腐敗が進むと、死臭という匂いを発生させ、最終的には腐敗した体液が流れ出します。

その、体液が壁や床に染み込むと、跡が残り、臭いが残ってしまいます。長期間放置されると、全く染みが落ちなくなるどころか床材や壁紙自体を腐敗させてしまいます。

また、現場内は長い間放置されていることが多く衛生的にも良くないため、感染症にかかってしまう可能性もあります。ようするに、知識のない人が不用意に入室すると危険なのです。

また、物件の価値をできるだけ下げないためにも、早めに清掃作業をしたほうが好ましく、事故物件は特殊清掃業者に任せてしまうのがオススメです。

遺族が掃除をしますと言ってきても、、

事故物件になってしまったが、早期発見をすることができて被害が少ない場合もあるかもしれません。特殊清掃会者に現状回復を依頼するとお金がかかることから、汚れがたいしたことないと、「自分で掃除をすれば良い」と考えてしまう方もいらっしゃるようです。
しかし、後ほど説明しますが、正しい知識を持たない方が掃除をしてしまうと、後々やっかいなことになってしまうこともあります。

よく聞くお話でお伝えすると、清掃の手順を間違えたことによる手間の増加や、遺品整理の問題などです。

特殊清掃を依頼する業者はどこ、、?

事故物件の特殊清掃は、「遺品整理業社」へ相談するのが一般的です。事故物件には、故人が使われていたもの、つまり遺品があります。
身元引き取り人がいらっしゃって、その方が物件の保証人になっていない場合は相続放棄をするかしないかという話も出てきますが、遺品をどこまで触って良いのか??という線引きが非常に難しいです。 

後からトラブルにならないためにも、先に遺品整理業社へ相談をしたほうが賢明です。遺品整理業社は特殊清掃に関するお仕事にも対応しています。

当社でも下記のことは対応しているのでお気軽にご相談ください。

  • 腐敗した体液の臭いが漂う事故物件での作業
  • 通常の清掃では対応できない現場での遺品整理
  • 事故物件における基本的な現状回復
  • 個人の所有していた不動産物件の管理についてのアドバイス。

など。

特殊清掃をしない、先延ばしにした場合に生じる問題点

悪質な管理会社さんの中には、特殊清掃をせずに次の借主に物件を紹介してしまうこともあるそうです。
ちょっとくらい、、と思ってしまう方もいらっしゃるようですが、やはり後々トラブルにつながってしまうことが多いです。ここでは、特殊清掃をしなかった場合にどのようなトラブルにつながるのかご紹介します。

借主とのトラブル

こちらは容易に想像できることですが、悪臭を巡ったトラブルに発展してしまうことが少なくありません。

腐敗体液の臭いは、ちょっとやそっとの掃除では取り除くことができません。夏場なら、5日ほど、冬場でも約1週間ほどで腐敗は始まってしまいます。
そのため、早期発見できた場合でもしっかりとそのことは頭にいれておく必要があります。不動産の取引契約完了後に、異臭に気づいてトラブルや苦情に発展するケースが多いです。
最悪の場合、裁判などにも発展する可能性があるため、遺品整理業社に依頼して完璧な状態に復帰させるようにしましょう。

管理人とのトラブル

事故物件の現場は放置する時間が長いほど、状況が悪くなっていってしまいます。早めに特殊清掃しておけば、簡単な掃除、安い料金で済んだはずが時間が経ってからでは、大きなコストが必要となってしまうこともあります。

そうなった後だと、管理人の方とのトラブルに発展する可能性もありますので、できるだけ早めに特殊清掃することをオススメ致します。

近隣住民とのトラブル

腐敗した体液の放つ臭いは非常に強いです。孤独死した現場が発見されるキッカケも、臭いであることが多いほどです。

そのような臭いを、長期間放置すると物件の人離れにつながってしまったり、苦情の電話への対応もしないといけなくなります。

事故物件になってしまっただけでも、被害は被ってしまいますが、それ以上被害を大きくしないためにも、早期解決することが望ましくなります。近隣住民が安心して暮らせるようにするためにも、しっかりと清掃しましょう。

特殊清掃の手順と特殊清掃のプロについて

ここまで、事故物件の清掃は自分でせずに、遺品整理業社に特殊清掃を依頼した方がよいとお伝えしてきました。そこで、実際にどのような清掃手順と方法で、事故物件をキレイにしているのか、簡単にご紹介しようと思います。

特殊清掃員はどのような資格をもっているのか?

事故物件の特殊清掃は、特殊清掃員という専門的な知識を持ったスタッフが作業を行います。
また、特殊清掃業社の人が持っている資格は次のようなものがあります。必ずしも特殊清掃業に必要な資格ばかりと言うわけではありませんが、知識としては備わっているのでご紹介しておきます。

  • 産業廃棄物収集運搬
  • 一般廃棄物収集運搬
  • 古物商
  • 臭気判定士
  • 解体届or解体許可
  • 脱臭マスター
  • 遺品整理or事件現場特殊清掃士

このような資格が必要な理由は様々ですが、腐敗物による感染症のリスクをなくし安心安全に清掃するためには、特殊清掃員の持つ知識や資格が必要になります。

最初に行う清掃について

特殊清掃員は、事故物件の清掃を行う際は必ず「除菌と消臭作業」を行います。この作業を行わなければ、清掃や遺品整理に集中できる環境になりません。また作業員の健康被害のリスクも減らすために悪臭の除去は必須となります。

また、除菌と消臭の作業は、大切な遺品への臭い写りを防ぐことにもつながります。

除菌と消臭の次は、、

室内の、除菌や消臭作業が終わり、作業に取り掛かれる環境を作れたら、遺品整理へと取り掛かります。腐敗した体液は想像以上に広がるもので、すでに液体が付着している遺品があることも少なくありません。
少しでも状態の良い状態で遺品を管理するために慎重に遺品を整理していきます。

また、除菌・消臭がしっかりできていいないと、遺族の方と遺品整理をすることができません。ちなみに遺族がいても相続を放棄するかしないかで、この場面があるかないかは変わってきます。一般的には、遺族の方と相談をしながら作業をすることとなります。

消臭作業には専門的な知識が必要、、

腐敗臭の消臭には、オゾンという物質を使用して消臭作業をすすめていきます。オゾンを使用することで、強い腐敗臭も除去できるのですが、オゾンの取り扱いには専門的な知識が必要になります。

現場の消臭は、オゾンの利用と換気を繰り返すことで進めていくのですが、できるだけ早めに清掃したほうが良い理由がここにあります。

遺体が長期間放置され、臭いがより籠もってしまうと、換気に伴う作業が長時間必要になるため、手間やコストが大きくなってしまいます。

清掃作業で修復が間に合わない場合

現場の環境改善、遺品整理が終わると汚れ落としなどの作業に入っていきます。トイレやお風呂、リビングなど、どこで死亡されたのかによって、清掃の手順や使う道具も変わってきます。この手順も間違えてしまうと面倒なことになったり、専用の道具でないと落とすことのできない汚れもあります。

しかし、どうしても清掃で対応しきれない場合は、「リフォーム」を行う場合もあります。腐敗体液が、壁紙や床材に染み込んで長期間放置されると、腐敗してしまいます。

腐敗すると臭いだけでなく、十分な生活環境を提供できませんので、清掃作業が追いつかないほどの状況であれば、リフォームも視野に入れておいたほうがよいでしょう。

管理人の最終点検

清掃が完了したら、管理人の方の点検を行って頂きます。
管理人の方はできるだけ、細かく確認をしていく必要があります。業者によっては手抜き清掃をする業者もあるので、気になることはしっかり質問するようにしましょう。

体液が染み込んでいた場所などは入念にチェックをし、臭いなども隅々まで確認してください。

管理人さまが、これくらい大丈夫と思っても、そこに長期間住むことになる方にとっては異変を感じるきっかけになるかもしれません。ここで、その異変に関して特殊清掃員がそれくらい大丈夫と言ったとしても、実際にそこに住む人の目線になってチェックをするようにしましょう。

当社は、最後の点検時までしっかりと丁寧に対応させて頂いているので、管理人様にもお喜び頂いています。

特殊清掃にかかる費用・相場について

ここまで、特殊清掃が必要な理由や、清掃の手順までお伝えしてきましたが、実際に業者にお願いするとどれくらいの金額も気になると思いますので、ここでは当社の料金をご紹介しておきます。

→事業のご案内

当社に限らず、気を付けなければならないのは、状況に応じて料金が変動してくるということです。

全ての物件に置いて同じ作業が行われることは絶対にありません。長期間放置された現場では、腐敗体液の除去はもちろん、害虫駆除などで追加料金が発生することもあります。

業者によっては、少しでも問い合わせを増やすために、20,000円〜のような表記をしている会社もありますが、最低料金で清掃できることはまずありません。

あくまでも、安く見せるための表現であることが多いので、最低でも当社の設定している40万はかかると考えて頂いたほうが良いです。

料金が大幅に上がるケース

事故物件の見積もりで意外と、料金がかかってしまうので「ゴミの処分費用」です。孤独死の現場では、ずっと1人で生活しており家の中にゴミや家具が散乱しているケースも少なくありません。

その場合、ゴミの処分費用が上がってしまう可能性が高いです。ゴミが、通常料金の10倍あれば、運搬するためのコストもかかってしまいます。

このように、単純に清掃すること以外でも料金が上がってしまうケースがあると言うことをい覚えておきましょう。

遺品整理業者を選ぶ際の注意点

では、特殊清掃を依頼する場合、遺品整理業社ができる会社へ相談しないといけないと言いましたが、どのような点に注意して業社を選べば良いのかお伝えしておきます。

専門的な資格を持っている人がいるか?

特殊清掃は、今後の物件の価値を決める大事な清掃になります。残念なことに、悪徳業者も存在しているのが現状です。
その悪徳業者を見分けるポイントにもなるのですが、特殊清掃に関して資格を有するのか?はしっかり確認しておきましょう。

特殊清掃は、作業員が必ず資格を持っていないといけないという法律はありません。そのため、業社によっては作業員のレベルがお大きく異なってしまうことがあります。

遺品整理や特殊清掃は、とても繊細な作業になるので資格をしっかり持っている方に依頼するほうが安心です。

もし、依頼した業社に対して疑念がある場合は、資格を持っているのかをしっかり確認するようにしましょう。
もちろん、必ず資格がある人に依頼したほうが良いと言うわけではありません。無資格者でも、とても質の高い特殊清掃をしてくれる業者もあります。
 
あくまでも業者を選ぶ目安として、資格の確認という手段もあるくらいで把握していただければ幸いです。

遺品整理後の遺品の確認

時として、遺品を盗んでしまうという悪質や業者の存在が耳にはいることもあります。
遺産となるものを、作業に紛れて盗んでしまうのです。特殊清掃作業員は、お部屋の中に入れる必要があるので、人のいないタイミングでそのような悪行をするようです。

そのため、遺品整理業者にお願いしたからと安心しきらずに、ご自身でもちゃんと一緒に遺品を確認していくのはとても重要です。

万が一、回収できる遺品などがあれば、事前にしっかり保管をするなどしておきましょう。そのような意識を持っておくことで、業者とのトラブルが起こる確率を下げることができます。

もちろん、当社では徹底した遺品整理を行なっておりますので、盗難のような事件がおこることはありません。しかし、お互いに意識しておくことが大事だと考えていますので、ぜひお客様も一緒にできる部分は整理していただけると幸いです。

絶対に安さだけで業者を選んではいけません

誰でも、出費は少しでも抑えたいと思うものです。そのお気持ちは十分理解しているのですが、特殊清掃に関してだけは「安いから」という理由だけで、業者を決定することがないようにしてください。

なぜかというと、値段=作業の質 に直接つながることが少なくないからです。

コストが安いということは、本来の料金で請負っている業者より、作業工程が省略されているということです。

実際に、一般車団法人の「安心居住政策研究会」では、遺品整理や特殊清掃サービスにおいて、下記のようなトラブルが発生していることを報告しています。

(事例)

  1. 追加請求・・・作業完了後に、「撤去物量がこんなにあると思わなかったので、○○万円追加です!お支払い不可であれば全て降ろします。」
  2. 貴重品盗難・・・「現金・貴金属等は何も出てきませんでした。」
  3. 壁にキズを付けられた・・・「もともと傷がついていなかった場所に新しい傷がついていて業者からは何の説明もなかった」
  4. 遺品をゴミの様に扱われた・・・「想い出の品物を雑に扱われ、窓から外のトラックに投げ入れられた」
  5. 引用:http://www.mlit.go.jp/common/001115320.pdf

安いと言うことももちろん大事ですが、サービスの質と料金のバランスをしっかりと見るようにしましょう。当社では事前説明・相談がしっかり行われるかどうかで、このようなトラブルを減らすことはできると考えています。ご不明点はお気軽にご相談ください。

まとめ

この記事では、なぜ孤独死などが起こった事故物件には、特殊清掃が必要なのか、依頼する際の手順などについてお伝えさせて頂きました。
実際に、特殊清掃が必要になった時は、できるだけ早く清掃をしたいという思いから、悪徳業者と気づかずにそのまま依頼してしまうことも多くなります。

事前準備として、お願いするべき業者を抑えて情報を集めておくことで、いざと言う時の判断と行動を早くすることができます。

ぜひ、この記事でお伝えしたことを活かして、物件の価値をできるだけ下げないための行動を行えるようになっていただければ幸いです。

それが、不要なトラブルを減らすためにも必要になります。

もし鹿児島で、プロの遺品整理・特殊清掃業社をお探しであれば、クリーンサービスにお気軽にお問い合わせください。

こちらに記載されている作業全て、当社でお引き受けすることができます。


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